大学入学共通テスト(情報) 過去問
令和6年度(2024年度)追・試験
問10 (<旧課程>情報関係基礎(第1問) 問10)

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問題

大学入学共通テスト(情報)試験 令和6年度(2024年度)追・試験 問10(<旧課程>情報関係基礎(第1問) 問10) (訂正依頼・報告はこちら)

次の文章を読み、問いに答えよ。

チアキさんたちは、N町商店街の魅力を伝える企画に携わっている。その企画の一つで、N町商店街の魅力をアピールする動画を定期的に作成し、公開することになった。その動画は、N町商店街の公式SNSで公開を予定している。

a  まず、チアキさんたちはアピール動画の作成に向けて、N町商店街の利用者を対象としたアンケート調査を実施し、どのような魅力をアピールすべきか調査することにした。この調査で用いる質問紙を作成する上での留意事項として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
  • 複数の問いたいことを一つの設問にまとめる。
  • 回答データの取扱いに関する説明を明記する。
  • 質問者の意図した回答に誘導する説明を加える。
  • 回答者の主観を問わないような設問にする。

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題で覚えておくべきポイントは以下の通りです。

 

アンケート調査を実施する場合に、

留意しておくべきことは、

個人情報の取り扱いについて、

参加者へ明示しておく必要があります。

 

例えば、回答が記名式の場合、

アンケート参加者の情報は個人情報となりますので、

個人情報保護の観点にたって適性に取り扱う必要があります。

 

また、回答者が回答した情報の取り扱いについて、

アンケート質問内に何の説明もないと不安に感じることがあります。

 

よって、質問紙を作成する際、冒頭に以下のような但し書きがあると

利用者は安心してアンケートに参加することができると思います。

 

例文)

本アンケートで回答したデータは、

商店街のアピール動画への情報収集以外の目的では使用いたしません。

第3者の同意なしに開示することはございませんので、ご安心ください。

 

この観点にたった回答が正解となります。

 

問題を見てみましょう。

選択肢1. 複数の問いたいことを一つの設問にまとめる。

不正解

効率性観点から、複数の問いたいことを、

一つの設問にまとめることはありますが、

場合によってはそうとは限らない場合もあるので、

留意事項として記載する必要はないと考えられます。

選択肢2. 回答データの取扱いに関する説明を明記する。

正解

冒頭で説明しました通り、

個人情報保護の観点から、

データをアンケート収集以外の目的に使用しないことの説明を明記することが必要です。

 

選択肢3. 質問者の意図した回答に誘導する説明を加える。

不正解

アンケート調査の公平性を保つという観点もあるので、

質問者の意図した回答に誘導する説明を記載する必要はないと考えられます

選択肢4. 回答者の主観を問わないような設問にする。

不正解

商店街の魅力をアピールする方法を調査することが目的なので、

回答者個人の主観が調査に必要となる場合もあります。

主観を問わないことを記載する必要はないと考えられます。

まとめ

アンケート調査を行う際に、

記名式で行う場合は、

回答者の氏名や住所は個人情報となります。

個人情報の取り扱い方について

アンケート以外の目的では利用しないことの注意書きが必要となります。

 

実際にアンケートで取り扱った個人情報を漏洩してしまったために、

法的問題にまで至った事例もあります。

 

アンケートを実施する際には、

このことを念頭に入れて進める様に注意してください。

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