大学入学共通テスト(情報) 過去問
令和5年度(2023年度)追・再試験
問54 (<旧課程>情報関係基礎(第4問) 問3)

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問題

大学入学共通テスト(情報)試験 令和5年度(2023年度)追・再試験 問54(<旧課程>情報関係基礎(第4問) 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

次の文章を読み、問いに答えよ。

なお、以下の問題を解答するにあたっては、使用する 表計算ソフトウェアの説明(リンク) を参照するとよい。

ある高等学校の体育祭は、a~fの6クラスで競い合う。この体育祭の競技は9つあり、競技ごとに試合数が決まっており、20が最大である。各試合の1位から3位までに得点が与えられ、得点の合計により優勝が決まる。競技ごとに得点は異なり、同順位は存在しない。競技には、必ず全クラスが全試合に出場する。また、点差などから作戦を立て、競技への出場者の変更が可能である。
Yさんは、体育祭で使用するシートの作成を大会本部から依頼され、昨年の結果を動作確認のためのテストデータとして使い、シートを作成することにした。

Yさんは、まず昨年の各競技における得点と実施された試合数の一覧であるシート1得点一覧の作成を行うことにした。これは、第1競技では各試合の1位に20点、2位に10点、3位に5点が与えられ、20試合あることを示している。Yさんは、後で総合結果を求めるシートを作成するときに、計算が正しく行われているかを確認できるように、競技ごとの得点の合計を求めることにした。セルF2に計算式SUM(B2~D2)( ア )を入力し、セル範囲F3~F10に複写した。
Yさんは、各競技で試合結果を入力するシート2第1競技順位の作成を行うことにした。試合数は第1競技の20が最大であるので、第1競技の入力用のシートを作成して、他の競技用はこのシート2を複写することにした。セルA1には競技名である「第1競技」を入力し、試合数は計算式で求めることにした。シート2は他の競技用に複写するので、セルD1には計算式VLOOKUP(A1,得点一覧![ イ ],5)を入力した。列Aの試合番号は、1から試合数までの数値を表示し、それ以外は空白("")となるようにする。そのためセルA3に1を入力し、セルA4には計算式IF(A3<D$1,[ ウ ],"")を入力し、セル範囲A5~A22に複写した。
シート2のセル範囲B3~D22には各試合の1位~3位のクラス名を入力するが、重複入力を防ぐために、列Eに重複確認の欄を追加した。試合番号が空白の場合には空白とし、それ以外でクラス名の重複がある場合には「重複」と表示するように、セルE3に
計算式IF([ エ ],"",IF([ オ ],"重複",""))を入力し、セル範囲E4~E22に複写した。
その後Yさんは、作成したシート2を第2競技から第9競技用に複写し、すべての競技のテストデータを入力した。

( ウ )にあてはまるものを1つ選べ。
問題文の画像
  • A3+1
  • A3−1
  • D1+1
  • D1−1

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この過去問の解説 (1件)

01

セルA3に「1」を入力し、その下側のセルに順に2、3、4・・と表示させる式を入力する問題です。

いくつかの方法が考えられますが、与えられた選択肢の中で正しく数値が表示されるのは「A3+1」です。

セルA4に「A3+1」と入力すると、セルA3にあらかじめ「1」が入力されているので、セルA4の値は、1+1=2 となります。

さらに、この式を下方向にコピーしているので、セルA5は「A4+1」という式になり、セルA4は「2」なので、2+1=3 となります。以下、同じことが繰り返され、「1、2、3、4・・」と下側方向に連続した数値が表示されことになります。

(相対参照なので、セルA4の式「A3+1」を一つ下のセルA5にコピーすると、「A3+1」ではなく、「A4+1」となることに注意して下さい。)(下の図を参照)

ただ、これだけだと、セルA3を下の方にコピーした分だけ、いくらでも大きな数字が表示されてしまうので、試合数(セルD1に表示された数値)を超えたら、何も表示させないようにする必要があります。それが、IF(A3<D$1、A3+1、"")の、赤文字の部分です。

IF 文の書式より、セルA○ (○は列番号)の値がセルD1の値(すなわち20)より小さいときは(一つ上のセルの値+1)の計算を実行してからその数値を表示し、20以上になったら何も計算はせず「""」(空白)を表示します。

したがって、セルA3が「1」で、そこから下に2、3、4・・と1ずつ大きくなっていき、20まで表示され、その下のセルには何も表示されません。

 

以上により、解答欄(ウ)には「A3+1」の選択肢の番号が入ります。

 

なお、セルA4に入力する関数のIF(A3<D$1、A3+1、"")の、「D$1」の行番号の「1」の前に「」がついていますが、これは「絶対参照」といい、この式を違う場所のセルにコピーしても、この行番号は変わらないことを意味しています。したがって、セルA4のこの式を下方向にコピーしたとき、それぞれのセルの式は、以下の図のようになります。 

選択肢1. A3+1

解説の冒頭で述べた通り、正しい式です。

選択肢2. A3−1

セルA4への入力が「A3-1」であれば、A3のセルに「1」があるので、「1-1=0」 となり、セルA4が「0」になり、正しい式ではありません。

選択肢3. D1+1

セルA4への入力が「D1+1」であれば、セルD1には「20」があるので、「20+1=21」となり、セルA4「21」になり、正しい式ではありません。

選択肢4. D1−1

セルA4への入力が「D1-1」であれば、セルD1には「20」があるので、「20-1=19」となり、セルA4が「19」になり、正しい式ではありません。

まとめ

A3のセルから、下に順に1、2、3・・ と表示させるには、それぞれのセルで、「ひとつ上のセルの値+1」という式を書けばよい、ということを覚えておいて下さい。実際に表計算ソフトウェアを使うときにも、同様の処理が必要となる場合がよくあります。

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