大学入学共通テスト(情報) 過去問
令和5年度(2023年度)追・再試験
問53 (<旧課程>情報関係基礎(第4問) 問2)

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問題

大学入学共通テスト(情報)試験 令和5年度(2023年度)追・再試験 問53(<旧課程>情報関係基礎(第4問) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

次の文章を読み、問いに答えよ。

なお、以下の問題を解答するにあたっては、使用する 表計算ソフトウェアの説明(リンク) を参照するとよい。

ある高等学校の体育祭は、a~fの6クラスで競い合う。この体育祭の競技は9つあり、競技ごとに試合数が決まっており、20が最大である。各試合の1位から3位までに得点が与えられ、得点の合計により優勝が決まる。競技ごとに得点は異なり、同順位は存在しない。競技には、必ず全クラスが全試合に出場する。また、点差などから作戦を立て、競技への出場者の変更が可能である。
Yさんは、体育祭で使用するシートの作成を大会本部から依頼され、昨年の結果を動作確認のためのテストデータとして使い、シートを作成することにした。

Yさんは、まず昨年の各競技における得点と実施された試合数の一覧であるシート1得点一覧の作成を行うことにした。これは、第1競技では各試合の1位に20点、2位に10点、3位に5点が与えられ、20試合あることを示している。Yさんは、後で総合結果を求めるシートを作成するときに、計算が正しく行われているかを確認できるように、競技ごとの得点の合計を求めることにした。セルF2に計算式SUM(B2~D2)( ア )を入力し、セル範囲F3~F10に複写した。
Yさんは、各競技で試合結果を入力するシート2第1競技順位の作成を行うことにした。試合数は第1競技の20が最大であるので、第1競技の入力用のシートを作成して、他の競技用はこのシート2を複写することにした。セルA1には競技名である「第1競技」を入力し、試合数は計算式で求めることにした。シート2は他の競技用に複写するので、セルD1には計算式VLOOKUP(A1,得点一覧![ イ ],5)を入力した。列Aの試合番号は、1から試合数までの数値を表示し、それ以外は空白("")となるようにする。そのためセルA3に1を入力し、セルA4には計算式IF(A3<D$1,[ ウ ],"")を入力し、セル範囲A5~A22に複写した。
シート2のセル範囲B3~D22には各試合の1位~3位のクラス名を入力するが、重複入力を防ぐために、列Eに重複確認の欄を追加した。試合番号が空白の場合には空白とし、それ以外でクラス名の重複がある場合には「重複」と表示するように、セルE3に
計算式IF([ エ ],"",IF([ オ ],"重複",""))を入力し、セル範囲E4~E22に複写した。
その後Yさんは、作成したシート2を第2競技から第9競技用に複写し、すべての競技のテストデータを入力した。

( イ )にあてはまるものを1つ選べ。
問題文の画像
  • A1~E1
  • A2~E2
  • A2~E5
  • A2~E10

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この過去問の解説 (1件)

01

最初に VLOOKUP() 関数について説明します。(問題の後にある「表計算ソフトウェアの説明」にあるワークシートを例として使います)

下の表で、VLOOKUP("高橋"、B2~E5、3) の返す値を求めます。セル範囲は「B2~E5」、検索値は「"高橋"」なので、

①セル範囲の左端列(B列)の一番上のセルから下の方に順に検索していき、最初の「"高橋"」を見つけます。

②見つかったら、列位置が「3」なので、セル範囲の左端の列を1番目として、3番目のセルを探します。

③そのセルに入力された値が求める値で、「70」です。

 よって、VLOOKUP("高橋"、B2~E5、3)=70 です。

 

では、問題(イ)に戻って、 VLOOKUP(A1、得点一覧! イ  、5) の場合を考えます。

検索値は「A1」となっているので、セルA1 に入力された値で「第1競技」となります。

次にセル範囲は、「得点一覧! イ 」となっています。「得点一覧!」の部分ですが、現在使用中(関数入力をしている)シートは「第1競技順位」なのですが、一時的に他のワークシート(この場合は「得点一覧」のシート)を参照するときはこのような書き方になります。(「シート参照」といいます)よって、シート範囲は、「得点一覧」のシートのどこかの範囲、ということになります。

まず、「第1競技」、「第2競技」・・ という文字列をセル範囲の左端から検索するので、A列が求める範囲の左端列でなければなりません。また、各競技毎の試合数を求めるので、試合数が入力された「E列」を含んでいなければなりません。さらに、このあと現在のシートをコピーし、第9競技までのシートを作るので、求めるセル範囲の左端の列は、「第1競技」・・「第9競技」の文字列を含んでいる必要があります。

設問にある選択肢の中で、以上のすべての条件を満たすセル範囲となっているのは、「得点一覧」シートの「A2~E10」の範囲だけです。

よって、解答欄(イ)には「A2~E10」の選択肢の番号が入ります。

選択肢1. A1~E1

「得点一覧」のシートの「A1~E1」の範囲では、左端の列で、検査したい「第1競技」・・ がありません。また、この範囲に試合数のデータもありませんので、正しいセル範囲ではありません。

選択肢2. A2~E2

「得点一覧」のシートの「A2~E2」の場合、検索値が「第1競技」の場合は、正しい試合数を求めることができます。しかし、このあとこのシートをコピーして、「第2競技順位」、「第3競技順位」のシートをつくったとき、セル範囲の左端列から「第2競技」、「第3競技」・・ を検索することができず、「該当なし」が返されることになり、正しいセル範囲ではありません。

選択肢3. A2~E5

「得点一覧」のシートの「A2~E5」の場合、このあとこのシートをコピーして、「第2競技順位」、「第3競技順位」・・「第9競技順位」のシートをつくったとき、セル範囲の左端列は「第1競技」~「第4競技」であり、検索値が「第1競技」~「第4競技」の場合は、正しい試合数を求めることができます。しかし、セル範囲の左端列から「第5競技」、「第6競技」・・ を検索することができず、「該当なし」が返されることになり、正しいセル範囲ではありません。

選択肢4. A2~E10

解説の冒頭で述べた通り、正しいセル範囲です。

まとめ

表計算のソフトウェアの使う場合、VLOOKUP()関数は、使用頻度の高い関数の一つと言えます。

解説をよく読んで、使い方をしっかり身につけて欲しいと思います。

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