共通テスト(情報) 過去問
令和5年度(2023年度)追・再試験
問68 (<旧課程>情報関係基礎(第4問) 問17)

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問題

共通テスト(情報)試験 令和5年度(2023年度)追・再試験 問68(<旧課程>情報関係基礎(第4問) 問17) (訂正依頼・報告はこちら)

次の文章を読み、問いに答えよ。

なお、以下の問題を解答するにあたっては、使用する 表計算ソフトウェアの説明(リンク) を参照するとよい。

ある高等学校の体育祭は、a~fの6クラスで競い合う。この体育祭の競技は9つあり、競技ごとに試合数が決まっており、20が最大である。各試合の1位から3位までに得点が与えられ、得点の合計により優勝が決まる。競技ごとに得点は異なり、同順位は存在しない。競技には、必ず全クラスが全試合に出場する。また、点差などから作戦を立て、競技への出場者の変更が可能である。
Yさんは、体育祭で使用するシートの作成を大会本部から依頼され、昨年の結果を動作確認のためのテストデータとして使い、シートを作成することにした。

Yさんが作成しているシートは全クラスで共有され、本部で各試合の結果を入力したものがすぐにすべてのシートに反映されるようになる。これを用いて各クラスは作戦の変更を考えることができる。そこでYさんは、最終競技の第9競技で、どのように得点を獲得すれば逆転できるかを確認するためのシートの作成に取りかかった。
テストデータとして第9競技のデータを残り2試合の状態にしたシート5第9競技順位を用いて、逆転の可能性を確認するシート6逆転確認の作成を行うことにした。シート6のセルA1に「第9競技」と入力し、残りの試合数(試合残数)はシート5から求めるため、セルD1に計算式( ス )を入力した。
次に、シート6のセルA6に自分のクラス名、セルE2に比較したい相手のクラス名を入力するようにした。太枠(X)と(Y)には、獲得可能な1位から3位の組合せを表示する適切な計算式と、その組合せで獲得できる合計得点を求める適切な計算式を入力した。

Yさんは、逆転の確認の判定を行うために、次の条件をあげた。
・試合残数が2試合の場合、両クラス合わせて同じ順位を3回以上取れない。このような場合には、「―」を表示する。
・自分のクラスが勝つ場合には、「〇」を表示する。
・同点になる場合には、「△」を表示する。
・相手のクラスが勝つ場合には、「✕」を表示する。
この条件を満たすように、セルF7に次の計算式を入力し、必要な範囲に複写した。

IF(OR(($B7+F$3)[ セ ],($C7+F$4)[ セ ],($D7+F$5)[ セ ]),
"−",IF([ ソ ],"〇",IF([ タ ],"△","✕")))

Yさんは、シート6の処理を確認した。その結果、セルJ8には( チ )が入り、他のセルの判定も正確に行われていることが確認できた。
Yさんは、各競技の順位を入力するシートのテストデータを削除し、大会本部に作成したシートを渡した。

( チ )にあてはまるものを1つ選べ。
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この過去問の解説 (2件)

01

この問題は、シート「逆転確認」のセルJ8に表示される記号を答えるものです。セルJ8の式は、問14〜16で作成した数式(行・列に対応した絶対参照付き)が当てはまります。行8は「自分のクラスが残り2試合で1位×1回・2位×1回を獲得する」シナリオ(B8=1、C8=1、D8=0)、列Jは「相手のクラスが残り2試合で2位×2回を獲得する」シナリオ(J$3=0、J$4=2、J$5=0)に対応します。OR条件の「C8+J$4=1+2=3」がD1(=2)より大きくなるため、残り2試合合計で2位を3回取ることは物理的に不可能です。したがって、OR条件が「真」となり、セルJ8には"-"が表示されます。

選択肢1. ―

"-"は、その順位の組合せが物理的に起こり得ない(または判定不能)なシナリオに表示される記号です。OR関数内の条件「($C8+J$4)>$D$1」、すなわち「1+2=3>2」が成立するため、この組合せは不可能な状況であり、"-"が表示されます。正解の選択肢です。

選択肢2. 〇

"○"はOR条件がすべて偽(不可能な組合せではない)で、かつ「自分のクラスの合計得点>相手クラスの合計得点」のときに表示されます。しかしJ8ではOR条件が真になるため、"○"は表示されません。

選択肢3. △

"△"はOR条件がすべて偽で、かつ両クラスの合計得点が等しいときに表示されます。JS8ではOR条件が真なので"△"は表示されません。

選択肢4. ✕

"×"はOR条件がすべて偽で、かつ「自分のクラスの合計得点<相手クラスの合計得点」のときに表示されます。JS8ではOR条件が真なので"×"は表示されません。

まとめ

残り2試合で2位を取れるのは、1試合につき1クラスだけです。したがって「自分が2位×1回・相手が2位×2回」という組合せは合計3回の2位となり、2試合では実現不可能です。このような物理的に不可能な組合せに対してOR条件が「真」となり、"-"が表示されます。

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02

シート「逆転確認」のセル「J8」に入力された式より、「-」、「○」、「△」、「×」のどれが表示されるかを問う問題です。

セル「J8」の左側のセル(「B8~D8」の範囲)を見ると、自分のクラスの成績が、1位と2位がそれぞれ1回ずつ、また、「J8」の上側のセル(「J3~J5」の範囲)を見ると、相手のクラスの成績が、2位が2回となっています。よって、両方のクラスを合わせると2位が3回となり、残り2試合で両クラスを合わせて2位は最大2回しか取れないことと矛盾します。したがって、「-」が表示されることになり、解答欄(チ)には「-」の選択肢の番号が入ります。

また、入力した式の性質より、セル範囲「F7~O16」のどのセルについても「-」、「○」、「△」、「×」のどれか1種類しか表示されませんので、「-」以外の選択肢はすべて間違い(正しくない)ということになります。

まとめ

第4問の最後の問題でしたが、これまでの問題が解けていればすぐにわかる問題でした。

今回(第4問)の設問は、実際に表計算ソフトウェアを使う場面においても役に立つ内容が多かったと思います。受験のための学習に限らず、実務でも役立てて欲しいものです。

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