大学入学共通テスト(情報) 過去問
令和5年度(2023年度)追・再試験
問65 (<旧課程>情報関係基礎(第4問) 問14)

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問題

大学入学共通テスト(情報)試験 令和5年度(2023年度)追・再試験 問65(<旧課程>情報関係基礎(第4問) 問14) (訂正依頼・報告はこちら)

次の文章を読み、問いに答えよ。

なお、以下の問題を解答するにあたっては、使用する 表計算ソフトウェアの説明(リンク) を参照するとよい。

ある高等学校の体育祭は、a~fの6クラスで競い合う。この体育祭の競技は9つあり、競技ごとに試合数が決まっており、20が最大である。各試合の1位から3位までに得点が与えられ、得点の合計により優勝が決まる。競技ごとに得点は異なり、同順位は存在しない。競技には、必ず全クラスが全試合に出場する。また、点差などから作戦を立て、競技への出場者の変更が可能である。
Yさんは、体育祭で使用するシートの作成を大会本部から依頼され、昨年の結果を動作確認のためのテストデータとして使い、シートを作成することにした。

Yさんが作成しているシートは全クラスで共有され、本部で各試合の結果を入力したものがすぐにすべてのシートに反映されるようになる。これを用いて各クラスは作戦の変更を考えることができる。そこでYさんは、最終競技の第9競技で、どのように得点を獲得すれば逆転できるかを確認するためのシートの作成に取りかかった。
テストデータとして第9競技のデータを残り2試合の状態にしたシート5第9競技順位を用いて、逆転の可能性を確認するシート6逆転確認の作成を行うことにした。シート6のセルA1に「第9競技」と入力し、残りの試合数(試合残数)はシート5から求めるため、セルD1に計算式( ス )を入力した。
次に、シート6のセルA6に自分のクラス名、セルE2に比較したい相手のクラス名を入力するようにした。太枠(X)と(Y)には、獲得可能な1位から3位の組合せを表示する適切な計算式と、その組合せで獲得できる合計得点を求める適切な計算式を入力した。

Yさんは、逆転の確認の判定を行うために、次の条件をあげた。
・試合残数が2試合の場合、両クラス合わせて同じ順位を3回以上取れない。このような場合には、「―」を表示する。
・自分のクラスが勝つ場合には、「〇」を表示する。
・同点になる場合には、「△」を表示する。
・相手のクラスが勝つ場合には、「✕」を表示する。
この条件を満たすように、セルF7に次の計算式を入力し、必要な範囲に複写した。

IF(OR(($B7+F$3)[ セ ],($C7+F$4)[ セ ],($D7+F$5)[ セ ]),
"−",IF([ ソ ],"〇",IF([ タ ],"△","✕")))

Yさんは、シート6の処理を確認した。その結果、セルJ8には( チ )が入り、他のセルの判定も正確に行われていることが確認できた。
Yさんは、各競技の順位を入力するシートのテストデータを削除し、大会本部に作成したシートを渡した。

( セ )にあてはまるものを1つ選べ。
問題文の画像
  • =$D$1
  • <$D$1
  • >$D$1
  • =第9競技順位!$D$1
  • <第9競技順位!$D$1
  • >第9競技順位!$D$1

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この過去問の解説 (1件)

01

(Ⅰ)逆転の確認の判定を行うための条件を見ると、「試合残数が2試合の場合、両クラス合わせて同じ順位を3回以上取れない。」とあります。これを具体的に言うと、「両クラスの1位の数を合わせて、2より大きくならない」であり、2位、3位の場合も同様です。これより、1位~3位の少なくともどれか1つでも、両クラスの同じ順位をあわせた数が2より大きくなれば"-"がつくことになります。ここで、残り試合数はセル「D1」に入力されており、かつ「F7」のセルに入力した式を右方向と下方向に複写したとき、行番号と列番号が変わらないようにする必要があるので、両方とも絶対参照とし、セル「F7」に入力する式は「IF(OR(($B7+F$3)>$D$1、($C7+F$4)>$D$1、($D7+F$5)>$D$1)、"-"、(両クラスの同じ順位を合わせて3より大きくならないときの処理)」となります。

 

(Ⅱ)次に、上記の式の(両クラスの同じ順位を合わせて3より大きくならないときの処理)を考えますが、この場合は自分のクラスと相手のクラスのそれぞれの合計得点を比べての処理となります。セル「F7」に式に入力するときは、自分のクラスの合計得点は「E7」、相手のクラスの合計得点は「F6」にあります。"○"がつくのは、(「E7」の値>「F6」の値)の場合ですが、「F7」に入力したこの式を右方向に複写しても自分のクラスの合計得点のセルが右方向にずれないように「E7」を「$E7」(列番号を絶対参照)とし、同じく「F7」に入力したこの式を下方向に複写しても相手のクラスの合計得点のセルが下方向にずれないように「F6」を「F$6」(行番号を絶対参照)とします。

これより、(両クラスの同じ順位を合わせて3より大きくならないときの処理)は、「IF $E7>F$6、"○"、(自分のクラスが勝ちではないときの処理)」となります。

 

(Ⅲ)最後に、(自分のクラスが勝ちではないときの処理)を考えます。

自分のクラスの合計得点は「E7」、相手のクラスの合計得点は「F6」にあるので、(「E7」の値=「F6」の値)ならば同点なので"△"、(「E7」の値<「F6」の値)ならば相手のクラスが勝ちなので"×"を表示します。これと、絶対参照のことも合わせて考えて「IF」を使った式で表すと、「IF($E7=F$6、"△"、"×")」となります。

 

以上の(Ⅰ)~(Ⅲ)の式を一つの式として表すと、セル「F7」に入力する式は、

IF(OR(($B7+F$3)>$D$1、($C7+F$4)>$D$1、($D7+F$5)>$D$1)、"-"、IF($E7>F$6、"○"、IF($E7=F$6、"△"、"×")))」となります。

よって、解答欄(セ)には、「>$D$1」の選択肢の番号が入ります

選択肢1. =$D$1

解答欄(セ)に入るのが「=$D$1」だとすると、セル「D1」には2が入力されていて、両クラスの同じ順位を合わせた数が2となった時に限って"-"がつくことになります。この場合、残り2試合で同じ順位が3となったときに"-"がつかないことになってしまい、逆転の確認の判定のための条件に矛盾します。よって、正しい式ではありません。

選択肢2. <$D$1

解答欄(セ)に入るのが「<$D$1」だとすると、両クラスの同じ順位を合わせた数が2より小さい時(0とか1のとき)に"-"がつくことになります。この場合、残り2試合で同じ順位が3となったときに"-"がつかないことになってしまい、逆転の確認の判定のための条件に矛盾します。よって、正しい式ではありません。

選択肢3. >$D$1

解説の冒頭で述べた理由により、正しい式です。

選択肢4. =第9競技順位!$D$1

セル「第9競技順位!$D$1」には、第9競技のすべての試合数が入力されていて、その値は5です。解答欄(セ)に入るのが「=第9競技順位!$D$1」だとすると、両クラスの同じ順位を合わせた数が5のときに限って"-"がつくことになります。この場合、残り2試合で同じ順位が3となったときに"-"がつかないことになってしまい、逆転の確認の判定のための条件に矛盾します。よって、正しい式ではありません。

選択肢5. <第9競技順位!$D$1

セル「第9競技順位!$D$1」には、第9競技のすべての試合数が入力されていて、その値は5です。解答欄(セ)に入るのが「<第9競技順位!$D$1」だとすると、両クラスの同じ順位を合わせた数が5より小さいときに"-"がつくことになります。しかし、両クラスの同じ順位を合わせた数は最大で4なので常に"-"が表示されることになり、自分のクラスと相手のクラスの点数比較ができず、逆転確認のために作ったシートがその意味をなさなくなってしまいます。よって、正しい式ではありません。

選択肢6. >第9競技順位!$D$1

セル「第9競技順位!$D$1」には、第9競技のすべての試合数が入力されていて、その値は5です。解答欄(セ)に入るのが「>第9競技順位!$D$1」だとすると、両クラスの同じ順位を合わせた数が5より大きいときに"-"がつくことになります。この場合、残り2試合で同じ順位が3となったときに"-"がつかないことになってしまい、逆転の確認の判定のための条件に矛盾します。よって、正しい式ではありません。

まとめ

逆転の確認の判定を行うための条件をよく読んで、その条件を一つひとつ式に表していかなければなりません。どんな教科でも同じだと思いますが、まず問題文をしっかり読み、その意図を読み取ることが大事です。

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