大学入学共通テスト(情報) 過去問
令和4年度(2022年度)本試験
問61 (<旧課程>情報関係基礎(第4問) 問1)

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問題

大学入学共通テスト(情報)試験 令和4年度(2022年度)本試験 問61(<旧課程>情報関係基礎(第4問) 問1) (訂正依頼・報告はこちら)

Nさんは、分析が趣味である。ある競技を観戦し、興味をもったので結果を集計し分析することにした。この競技の試合は、1人対1人で行われ、攻撃の順番を決め交互に攻撃を行い、得点を競う形式である。勝敗は、得点の多い者が勝者、少ない者が敗者となり、両者の得点が等しい場合は引き分けとなる。それぞれの試合で、先に攻撃を行うことを先攻、後に行うことを後攻という。
この競技を4人で競い合っている。各選手は他3人の選手と50試合(先攻25試合、後攻25試合)ずつ合計150試合、全体では300試合を行い、勝率により順位を決定する。勝率は、引き分けを除いた試合数で勝ち数を割って計算する。

次の文章を読み、空欄[ ア ]に入れるのに最も適当なものを、後の解答群のうちから一つ選べ。なお、以下の問題を解答するにあたっては、使用する表計算ソフトウェアの説明(リンク) を参照するとよい。

全300試合中24試合が終了したところで、Nさんはシート1試合結果を作成した。列Aに試合番号、列Bに先攻選手の名前、列Cに後攻選手の名前、列Dに先攻選手の得点、列Eに後攻選手の得点を入力する形式とした。
また、各試合の勝者がわかるようにするために、列Fに勝者を表示する欄を追加した。結果が引き分けの場合は「-」と表示することにし、セルF2に計算式IF(D2=E2,"-",IF([ ア ],B2,C2))を入力し、セル範囲F3~F25に複写した。列Gには敗者を表示する欄を追加し、セルG2に適切な計算式を入力し、セル範囲G3~G25に複写した。

次に、各選手の勝敗を分析するために、シート2勝敗集計を作成した。1行目には選手名を入力した。2行目には各選手が戦った試合数を表示することにし、セルB2に計算式COUNTIF(試合結果![ イ ],[ ウ ])を入力し、セル範囲C2~E2に複写した。また、3行目には各選手が勝った試合数を表示することにし、セルB3に計算式COUNTIF(試合結果![ エ ],[ ウ ])を入力し、セル範囲C3~E3に複写した。4行目には負けた試合数を、5行目には引き分けの試合数を表示するために適切な計算式を入力した。6行目には勝率を表示することにした。勝率は引き分けを除いた試合数で勝ち数を割って計算するが、全試合引き分けの選手はいなかったため、セルB6に計算式B3/(B2-[ オ ])を入力し、セル範囲C6~E6に複写した。7行目には勝率にもとづいて順位を表示するために、セルB7に計算式RANK([ カ ],[ キ ])を入力し、セル範囲C7~E7に複写した。
問題文の画像
  • A2>D2
  • A2>=E2
  • D2>E2
  • D2<=E2
  • D2<E2

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題では、表計算ソフトの基本について問われています。
まず、状況を理解をしましょう。各行では、「試合番号」、「先攻選手」、「後攻選手」、「先攻得点」、「後攻得点」が与えられ、いま求めたいのは「先攻と後攻どちらが勝利したか?(あるいは引き分けか?)」です。

勝敗は、得点の多い者が勝者、少ない者が敗者となり、両者の得点が等しい場合は引き分けとなる。

と問題文により指定されているので、「先攻得点」と「後攻得点」を比較したい、という発想に至ります。

選択肢1. A2>D2

「試合番号」は上に述べた通り、勝敗には影響を及ぼしませんので A2 セルを指定している段階で不正解となります。

選択肢2. A2>=E2

「試合番号」は上に述べた通り、勝敗には影響を及ぼしませんので A2 セルを指定している段階で不正解となります。

選択肢3. D2>E2

この選択肢が正答となります。(以下をすべて満たしています)
・「先攻得点」と「後攻得点」と等しいと、「勝者」に引き分けを記す記号が表示されます。

・「先攻得点」が「後攻得点」よりも "大きい" と 「勝者」に "先攻選手名" が表示されます。

・「先攻得点」が「後攻得点」よりも "小さい" と「勝者」に "後攻選手名" が表示されます。

選択肢4. D2<=E2

この選択肢は、以下の点で正しくありません。

・「先攻得点」が「後攻得点」よりも "小さい" と 「勝者」に "先攻選手名" が表示されます。

(注意しておくのは、D2 <= E2 だからといって、D2=E2 の場合 (D2セルとE2セルの値が等しい) ときでも、IF文の条件式は前から順番に判断されますので、表計算ソフトの仕様上引き分けの記号が表示されます)

・「先攻得点」が「後攻得点」よりも "大きい" と「勝者」に "後攻選手名" が表示されます。

 

これは上に述べた問題文の条件と合致していません。

選択肢5. D2<E2

この選択肢は、以下の点で正しくありません。

・「先攻得点」が「後攻得点」よりも "小さい" と 「勝者」に "先攻選手名" が表示されます。

・「先攻得点」が「後攻得点」よりも "大きい" と「勝者」に "後攻選手名" が表示されます。

 

これは上に述べた問題文の条件と合致していません。

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02

この空欄「ア」は、セルF2の式 IF(D2=E2,"-",IF([ア],B2,C2)) の2つ目のIFの条件です。
すでに最初の IF(D2=E2,"-",- ) で「同点=引き分け」は処理できているので、

残りは 同点でない場合に先攻(B2)と後攻(C2)のどちらが勝ちかを、得点D2(先攻)とE2(後攻)の大小で判定します。
つまり、先攻が勝つ条件=先攻得点(D2)が後攻得点(E2)より大きいかどうかを入れればよいです。

IF(D2>E2,B2,C2)

となるのが正解です。

 

※A2は試合番号であり、勝敗判定に使う得点ではありません。選択肢で選ばないようにしましょう。

選択肢3. D2>E2

正解です。

「先攻が勝ったかどうか」を判定する条件として適切です。

選択肢4. D2<=E2

誤り

真のときに先攻B2を返してしまうため、

先攻が負けた/引き分けのケースでも先攻を勝者として表示してしまいます。

(引き分けは外側で処理されていますが、大小関係が逆です)

選択肢5. D2<E2

誤り

真のときに先攻B2を返してしまうため、

先攻が負けた/引き分けのケースでも先攻を勝者として表示してしまいます。

まとめ

表計算問題では、まず「どのセルに何の値が入っているか」を正確に把握し,その値を根拠に論理的に判定しましょう。

また、IFの構文では「真のときにどちらを表示するのか」から逆算して、条件式を決めるとミスが減ります。

 

【point】

◆IF(条件, 真の場合, 偽の場合):条件が成り立つかで表示を分岐する

 例:IF(引き分け条件, "引き分け表示", IF(勝ち条件, 勝者, 敗者))

 勝敗判定の基本:先攻得点 > 後攻得点のように比較は同種データ同士で行う

 ※入れ子IFのコツ:先に例外(引き分けなど)を処理してから残りを大小比較にする

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